HSPとHSSが両立する理由をチクセントミハイのフロー体験と創造性という方面から理解する:その1

【もくじ】

はじめに把握しておいてほしいこと

自分でブログを書いていくうえで、いちどHSP/HSSの感覚をまとめたいなと思っていました。
それは、わたしの考え方やとらえ方、行動の指標などに、とても影響している部分だからです。

今回、引用させて頂いたyukiさんのブログ記事は、「創造的な人」の「複雑な性格」を先天的な遺伝的要因としてのHSP/HSSと、後天的な環境的要因に着目して考察したものです。

その中のHSP/HSSについての記述が、普段わたしが自分の中で感じている感覚にとても近しいモノでした。
yukiさんのわかりやすい素敵な文章の力を借りて、ここを読んでくださってるかたに、HSP/HSSの感覚をお伝えできたらなと思っています。


これから書く内容で、わたしは創造的だ、といいたいわけではありません。
HSP/HSSとはこういうものだ、と断定したいわけでもありません。

ひとことでHSPといっても幅がひろいように、そこに含まれるHSP/HSSも、特性の表れ方には幅があると思います。
強くでる部分、わりと弱めな部分。ひとそれぞれです。

だからこそ、情報はひろく集め、自分で自分におとしこむ作業が大切です。
その手段のひとつとして、今回はあくまでHSP/HSSに関係する部分を引用させてもらっているだけで、yukiさんの考察の全体像を正しく知るためには、全文読まれることをおすすめします。


yukiさんが最後にまとめとして書かれてたいた部分を引用し、本題へとすすみましょう。

もちろん、理解というのはどんどん発展して変化していくものなので、より多くのことを学ぶうちに、また創造性について新しい見解を思いつくでしょう。
そのときは改めてブログの記事にしたためるつもりです。
(略)
創造性というのは「複雑さ」であり「多面性」でもあります。見る角度によって色も形もさまざまに変わるものですから、きっと、これらの本を読めば、わたしとはまた違った、あなただけの発見が得られることでしょう。
引用:ブログ「いつも空が見えるから」

HSPとHSS

敏感なHSP、刺激を求めるHSS。チェックリストの項目だけをくらべると、ふたつの特性は正反対の位置にあります。
HSPとHSSという正反対の特性が、ひとりの中で同時に発生しているというのは、どのような状態なのでしょうか。


HSPの概念を提唱したアーロン博士は、HSPとHSSの組み合わせを4つに分類しています。

HSP/非HSS』:HSPの特徴が強く表れ、HSSの特徴は感じられない
『非HSP/HSS』:HSPの特徴は感じられず、HSSの特徴が強く表れる
『非HSP/非HSS』:どちらの特徴も強くない(淡々としている)
HSP/HSS』:どちらの特徴も併せ持っている

HSPの中では70%が内向型、30%が外向型だと考えられています。
この分類で『HSP外向型』にふくまれるのが、『HSP/HSS』です。


自分の感覚として、わたしはHSP/HSSを自覚しています。
HSPの特性があるので、多様なことに敏感で、人や場所に影響も受けます。

その性質を持ちながら、自分の意見はしっかり伝える、年齢性別関係なく初対面でも楽しく話ができる、興味関心を持つ幅がひろく、知らないことを学ぶことが好きだという、能動的な面も多くあります。

それ自体はとくに際立った特徴というわけではないけれど、このふたつが同時に発生している感覚を言語化するとなると、どこからまとめていけばいいのやらと、割と雲をながめる気持ちでいました。

そんなとき、自分がふあふあしている部分をビシッとまとめてくれている素敵なブログさんにであいました。
著者yukiさんのブログ「いつも空が見えるから」です。
susumu-akashi.com

HSP/HSSを創造的な人という方向から考える

筆者のyukiさんは慢性疲労症候群(CFS)という症状があります。そしてCFSや特定の分野だけでなく、幅広く情報をあつめ分析をされています。
新しい学びになることが多くありました。ありがとうございます!

そのなかで「HSP/HSS」に関して意外な方向から考察されている記事が、わたしにとってはまさに!な内容でした。
HSP/HSS」としての自分が普段感じている感覚を、わかりやすく言葉にしてもらったなという気持ちです。

その記事が「創造的な人がもつ複雑で多面的な人格の10の特徴―HSPや解離とのつながりを考察する」です。
susumu-akashi.com


記事の導入部分にてyukiさんが示した考察の方向性です。

この記事では、チクセントミハイの代表的な著書クリエイティヴィティ―フロー体験と創造性の心理学を通して、創造的な人に見られるある一つの性質の10の側面について考えます。
そして、その性質が、このブログで取り上げてきたHSP(人いちばい敏感な人)という概念や、幼少期の愛着、そして解離という心の機能と、どのように結びついているかに注目したいと思います。

yukiさんは「創造性とは何かを探る道のり」として、終盤で下記のようにまとめています。

この記事では、心理学者ミハイ・チクセントミハイの分析を手がかりに、創造的な人とは何か、という問いの答えを探ってきました。
 
一般的でない内容を丁寧に説明しようとするうちに、またしても長くなってしまいましたが、この記事のポイントは、以下のように簡潔に要約できます。
 
まず創造的な人が持っている「複雑さ」とは何かについて、10の例を通して、さまざまな両極性を自由自在に発揮できる、という特殊な才能である、ということを具体的に考えました。
 
ついで、そのうちの特に「感受性の強さ」と「並外れた好奇心」という真逆の性質に着目し、先天的な遺伝的要因としてのHSP/HSSと、後天的な環境的要因としての無秩序型の愛着がベースになっているのではないか、と推測しました。
 
創造的な人たちの子ども時代は理想的か悲惨かの両極端でしたが、どちらの場合でも、創造的な才能を開花させるカギとなっているのは「自己統御感」、すなわち自分で自分の人生をコントロールしているかどうかでした。
 
最後に、チクセントミハイの述べる創造性な人の複雑な人格とは、解離性同一性障害に見られる多重化した人格と瓜二つであり、解離傾向をコントロールできれば創造性に、コントロールしそこなうと解離性障害になる、という結論に至りました。
創造性については、このブログでも長く追ってきた話題であり、さまざまな観点から何度も考察を重ねてきました。

とてもボリュームのある記事ですが、順をおって丁寧にわかりやすく考察されているので、ぜひ全文読まれることをおすすめします。

記事その2では、引き続き引用させて頂きながら、気になる部分や、わかるなーと感じた「HSP/HSS」へ影響している部分に関してまとめます。

チクセントミハイとは

ハンガリー出身でのアメリカの心理学者で、ポジティブ心理学で主要な「フロー理論」の提唱者です。
ポジティブ心理学といわれる「幸福」「創造性」「主観的な幸福状態」「楽しみ」などの研究をしています。

今回引用させて頂いたyukiさんが記事で使用されている著書は「クリエイティヴィティ―フロー体験と創造性の心理学(原著Creativity : Flow and the Psychology of Discovery and Invention)」です。

クリエイティヴィティ―フロー体験と創造性の心理学

クリエイティヴィティ―フロー体験と創造性の心理学